ニュース / 2026.09.15

HAGUKUMI2026キックオフイベントで「北九州AI業務自動化推進会」の活動を発表しました

2026年9月14日(月)、COMPASS小倉(北九州市小倉北区)で、北九州市と公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)が主催する「HAGUKUMI2026キックオフイベント」が開かれました。当社が代表構成員を務める「北九州AI業務自動化推進会」は、2026年度に採択された5団体の一つとして採択者ピッチに登壇し、今年度の活動計画を直接お話ししました。

主催者の開催レポートが公開されました(2026年9月16日):HAGUKUMIプログラム2026キックオフイベントを開催しました(北九州市ロボット・DX推進センター)。Bloomトーク、各団体のピッチ、付箋を起点にした対話の様子と当日の写真が掲載されています。

採択者ピッチで登壇する当社代表。スクリーンには北九州AI業務自動化推進会のロゴと「中小企業の『AIを導入したのに使われない』を解く」の表題
採択者ピッチの冒頭。当会のテーマは「中小企業の『AIを導入したのに使われない』を解く」です。

話したこと

成功談を共有しに来たのではありません、と最初に申し上げました。当社は3人とAIで会社を回しています。代表が導入と運用を自分で判断できる会社なので、思い切った試し方をし、そのぶん壊しもしました。今年度は、「AIに本気で任せると何が壊れるか」を持ち寄る場にしたい、というのが当会の立ち位置です。

なぜ、使われないのか。三つの仮説

三つとも当会の仮説で、答えはまだ持っていません。ワーキンググループで一緒に確かめます。

ワーキンググループで検証する、五つの論点

  1. AIが使われる業務と使われない業務の境目はどこか。頻度か、定型かどうかか、失敗をどこまで許せるかか。
  2. 誰が担い手になるのが現実的か。
  3. 「何を入力していいか」の線引きだけでなく、「何を決めさせていいか」の線引き
  4. 同業が同じ部屋にいても共有できるのはどこまでか。
  5. 「続いている」をどう測るか。

進め方は座学ではありません。合格の線を自分で書き出し、プロンプトはAIに書かせ、1週間、実務で使ってみる。使わなかったなら、その理由を記録する。これを4回繰り返し、最低ひとつの業務の手順を文書で持って帰れたら合格です。

スクリーンに「なぜ、使われないのか 三つの仮説」のスライド。リテラシー=好感度、決裁権、法律・情報管理の三つが並ぶ
三つの仮説。「掃除機の性能は何も変わっていない。変わったのは慣れだけ。いまのAIは、たぶんこの段階にいる」という家の話から入りました。

どんな企業に、来てほしいか

業種の異なる市内の中小企業を3社から5社。見ているのは従業員数ではなく、バックオフィスを何人で回しているかです。「AIを入れたけれど止まっている」という会社ほど来ていただきたい。士業の方も歓迎です。扱うのは、どの会社にもある事務です。見積と請求、問い合わせの返信、議事録、求人原稿、業務マニュアル。参加費は無料です。特定製品の導入や、有料版の契約は参加条件にしません。作った型は公開し、他の採択団体の皆さまにも自由に使っていただきます。

会場で集まった声

ピッチのあと、会場の皆さまに付箋を書いていただきました。当会のテーブルには37枚(聞きたいこと27/提案5/自分にできること5)が集まりました。記入者名を伏せて集計すると、次のような論点が並びます。

失敗の具体例が聞きたい9枚。一番多かった声です。「成功談を共有しに来たのではない」という立ち位置は届いたと受け止めています。
どのAIを、何に使っているか5枚。理屈より実演を、ということだと理解しています。
会の運営(場所・人数・参加資格・進め方)5枚。ご案内には書いていましたが、口頭では届いていませんでした。
効果の測り方3枚。「続いている」は作れるのか、結果論なのか。
好感度・AIっぽさ3枚。「AIっぽさはマイナス要因」。仮説①を支える声でした。
情報の線引き2枚。どこまで入れていいかの判断をどうしているか。
協力の申し出4枚。業務課題の解決や、AI利用のルールづくりに関する協力の申し出がありました。

そのほか「当会が何者か分かりにくい」というご指摘もいただきました。一行で言い切ります。当会の代表構成員は、通販と、官公庁向けの入札・申請の書類仕事を3人とAIで回している会社です。会のゴールは、作った型を公開して、市内の会社が自走することです。

「次の一歩を整理します」のスライドの前で話す当社代表
テーマ別対話(20分×2回)のあと、各団体のテーブルで「次の一歩」を整理する時間。当会テーブルでの一コマです。

当日の到達点

これからの進め方

9月中名刺交換いただいた皆さまへ御礼と、付箋でいただいたご質問への回答をお送りしました。業種の異なる市内中小企業3〜5社を目標に参加調整を進めており、第1回の日程候補を参加希望の皆さまにご連絡します。
第1回(10月上旬を見込み・市内)冒頭は「失敗の型」ワーク。各社1件を「任せたこと/起きたこと/今はこうしている」の3列で書きます。当社の5領域(見積・請求/問い合わせ返信/議事録/求人原稿/マニュアル)はその場で実演します。あわせて、AIを止めている理由を「好感度・決裁・法律や情報管理」の三つで各社に聞き、集計して公開します。
第2回入力してよい情報・いけない情報の線引き表を、各社の業務の粒度で作ります。当社のAI利用方針を型として配布します。
各回の間1週間、自社の実務で使い、使わなかった理由を記録します。「続いている」の測り方はここから作ります。
11月 中間発表使われた型と、使われなかった型とその理由の一次データを出します。満足度は指標にしません。

作った型が、参加した会社の中で勝手に回っていく。そこを目指します。まずは今年度、五つの領域の型を一緒に作るところからです。

参加企業を募集しています

参加費は無料です。「AIをうまく使えている会社」である必要はありません。詳細と募集要項は団体の紹介ページをご覧ください。ご相談はお問い合わせから。

写真:2026年9月14日 COMPASS小倉(HAGUKUMI2026キックオフイベント会場)。会場の皆さまが写り込んでいる写真は、お顔が判別できないものを選んでいます。