解説記事 / 越境EC×関税

デミニミス撤廃・関税15%時代の対米EC戦略

2025年8月29日、米国は800ドル以下の輸入品を免税にしてきたデミニミス制度を全世界向けに停止し、2026年6月に無期限化しました。日本からの小口直送にも相互関税15%が乗る時代です。「米国の個人客に日本から直送する」モデルの前提が変わったいま、越境ECはどう組み直すべきか。実務者の目線で整理します。

何が変わったのか

逆に優位になったのは誰か

まとめて正規輸入する側です。同じ15%を払うなら、商業貨物としてまとめて通関し、米国内から配送する方が、通関コストの按分もリードタイムも有利になります。具体的には——

推奨する階段設計

①eBay等のB2C小口でテスト(関税影響の小さい国を厚めに)→ ②Amazon.comのFBM(日本直送)で最大市場の実売データを取る → ③売れ筋だけFBAへ(非居住者輸入者登録・ボンド・要期限管理などの実務はここで初めて発生)→ ④ブランド登録で刈り取り。最初から重い投資をせず、データが出た所にだけ投資するのがこの環境の正解です。

今やるべきこと

関税は政治変数で今後も動きます。大事なのは制度が動くたびに販路の重心を計算し直せる体制で、これは在庫・受注・売上データが一元化されていて初めて可能になります。当社は国内4チャネルの自動運営基盤を輸出レーンへ拡張する形でこれを実装しています。

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