非居住者口座、プライベート・バンキング口座サービスの国別一覧
― Non-Resident Account, Private Banking Service ―
預金先国・地域
(アジア圏)
可否
特記事項
香港
○
HSBC香港が、特に有名。現在は、法人口座、個人口座の申請時に、英語力と使用目的をかなり厳しく精査される。
その他の金融機関も、原則、郵送での申込不可。現地渡航し、英語にて申込書作成(英文の住所証明書類要)。通常は、即日にてカード発行。インターネット・バンキングが充実し、口座開設後、日本からでもご資産管理が容易。
中国
○
郵送での申込不可。現地渡航し、英語または中国語の申込書作成(英文の住所証明書類要)。外貨→人民元への転換は容易だが、人民元→外貨への再転換は非常に難しい。
外国人が最も利用する外資系金融機関は、HSBC China。豊富な外貨口座種類とインターネット・バンキング機能、ATM・支店網が売り。預入最低額は1元~(ただし、1ヶ月の月間残高が2,000USD相当額以下の場合、3ヶ月ごとに20USD/165人民元の手数料が差し引かれる)。口座入金は手数料無料だが、出金にあたっては、各回0.25~0.35%の手数料要(最低5USD/40人民元[各回])。営業時間(平日9:00-17:00)。北京、上海などの主要支店は、土日営業あり(10:30-19:30)。
その他、CITI BANK ChinaやStandard Chartered Bank 中国もある。
* 銀聯(Union Pay)ロゴ入りのATMカードが発行され、日本でもATM出金や、直接、デビットカード決済で買い物も可。
台湾
○
郵送での申込不可。現地渡航し、英語または中国語の申込書作成(英文の住所証明書類要)。インターネット・バンキングが充実。
韓国
○
郵送での申込不可。現地渡航し、英語またはハングルの申込書作成(英文の住所証明書類要)。インターネット・バンキングが充実。現地渡航後、パスポート提示のみで口座開設可。外国人は定期預金口座のみ。
また、韓国外換銀行(東京/大阪支店)、ウリィ銀行(東京支店)では、現地本店への口座開設取次サービスあり。日本国内から手続可(手数料あり)。ただし、定期預金口座のみ。
シンガポール
○
郵送での申込不可。現地渡航し、英語にて申込書作成(英文の住所証明書類要)。即日にてカード発行可。インターネット・バンキングが充実し、口座開設後、日本からでもご資産の管理が容易。一部の外資系金融機関では、郵送申込のみで、口座開設が可能。
CITI BANK Singapore — 郵便での申込可。現地に日本語担当者あり。TEL 、FAXからの質問も回答早い。ネット・バンキングも日本語あり。
ICICI BANK — インド系の銀行。高金利の定期預金口座が売り。ネットバンキング機能なし。
マレーシア
×
原則、非居住者は申請不可。現地にて何らかの滞在ビザ、就労証明がある場合に限り、その資料をを添えて、申請可。
ただし、同国の金融特別区(ラブラン島)の外資系金融機関(HSBCマレーシアなど)は、郵送のみでも口座開設可。
インドネシア
×
原則、非居住者は申請不可。現地渡航し、英語もしくはインドネシア語にて申込書作成(英文の住所証明書類要)。インターネット・バンキングもある。高金利通貨で有名。
例)BNI銀行(東京支店)TEL 03-3214-5621 03-3214-5625
タイ
○
原則、申込可。現地渡航し、英語またはタイ語の申込書作成(英文の住所証明書類要)。
フィリピン
○
現地へ渡航の上、書類作成要。また、日本国内のフィリピン系金融機関の支店でも口座開設手続可。
Philippine National Bank(フィリピン・ナショナル・バンク東京支店)TEL 03-5401-3300
Metro Bank(メトロ・バンク東京支店)TEL 03-3237-1403
ベトナム
○
現地へ渡航の上、書類作成要。パスポートの持参のみで口座開設可。外資系銀行は英文住所証明書も要。
預金通帳などあり。ただし、郵送での口座明細ステートメントの発送なし。
非居住者はドン預金口座のみ。外貨→ドン転換は容易だが、ドン→外貨への通貨転換は原則、不可。
ドンは高金利通貨。制作的に通貨切り下げが続く。
インド
×
現地での滞在許可、勤務証明要。厳しい外貨規制があり、現地通貨での非居住者口座は、海外インド人系のみに限られる。
UAE(ドバイ)
アラブ首長国連邦
○
郵送での申込不可。現地へ直接、渡航の上、英文もしくはアラビア文字による申込書作成。インターネット・バンキングも充実。
最も使いやすい銀行は、RAK Bank。
預金先国・地域
(南北米・カリブ海地域)
可否
特記事項
アメリカ合衆国
○
9.11テロ以降、ブラック・マネーの取締強化等のため、非居住者対象の銀行口座開設は原則、消極的な取扱となっている。ただし、外資系金融機関、ハワイ、グアム島では引き続き、口座開設が可能。いずれにせよ、直接、渡米の上、各支店にて口座開設申請する必要あり。インターネット・バンキングが充実。
また、国内の三菱東京UFJ銀行の各支店からは、Union Bank of Californiaへの口座開設申込が可能。
カナダ
○
郵送での申込不可。現地渡航し、英語にて契約書作成(英文の住所証明書類要)。インターネット・バンキングも充実。
国内のオーストラリア・ニュージーランド銀行日本支店でも、提携先であるカナダRoyal Bank of Canada口座の開設申請が可能。ATMカードも渡航無しで受け取れる。
メキシコ
×
厳しい外貨規制あり。
ブラジル
×
厳しい外貨規制あり。
アルゼンチン
○
現地渡航要。スペイン語必須。
ペルー
×
厳しい外貨規制あり。
チリ
×
厳しい外貨規制あり。
英領BVI諸島
○
郵送での口座開設可。プライベート・バンキング・サービスが充実。基本的に、インターネット・バンキングでの口座管理可。多くの外資系金融機関が支店を置く。タックス・ヘイブンにより、取得金利・差益等は現地非課税。
例)VP Bank、Barclays Private Banking(ATMカードあり)
アンティグア
○
同国のバーリントン銀行は口座開設が容易。郵送申込のみで可。口座開設初期費用として、200USDの手数料要。インターネット・バンキングも充実。その他、Eastern Caribbean Amalgamated Bank。
キューバ
×
厳しい外貨規制あり。
ドミニカ共和国
×
今後、タックスヘイブン政策を導入予定。
預金先国・地域
(オセアニア・太平洋州)
可否
特記事項
オーストラリア
×
非居住者の口座申込不可。現地渡航し、英語にて契約書作成(英文の住所証明書類要)。移住予定者で、入国後6週間以内であれば、パスポートのみで口座開設可能だが、これ以降の口座開設申請は、現地での住所証明できるものの提示要。インターネット・バンキングも充実。
オーストラリア・ニュージーランド銀行の日本支店(東京・大阪)からも同行現地支店への口座開設申請が可能(カードは現地支店にて受渡し)。
HSBCオーストラリアでは、郵送による口座開設申込も可。
ニュージーランド
×
非居住者の口座申込不可。現地渡航し、英語にて契約書作成(英文の住所証明書類要)。インターネット・バンキングも充実。
オーストラリア・ニュージーランド銀行の日本支店(東京・大阪)からも同行現地支店への口座開設申請が可能(カードは現地支店にて受渡し)。
バヌアツ
○
郵送での口座開設可。バヌアツ支店ANZ。
フィジー
×
厳しい外貨規制あり。
預金先国・地域
(欧州・アフリカ地域)
可否
特記事項
ユーロ圏
○
原則、現地渡航による手続が必要。ルクセンブルクは、匿秘義務を持つバンキング・サービスで有名であったが、現在は新規の申請を打ち切っている。一部の外資系金融機関では、渡航無しでの口座開設申請が可能。
例えば、国内の三菱東京UFJ銀行の各支店からは、CAISSE D’EPARGNE ILE-DE-FRANCE PARIS(ケスデパーニュ・イル・ド・フランス・パリ貯蓄銀行パリ支店)への口座開設申込が可能。
イギリス
○
郵送による申込不可。現地渡航の上、英語による申込書作成。即日にてATMカードを受け取れる。
英領マン島
ジャージー諸島
○
郵送での口座開設可。プライベート・バンキング・サービスが充実。基本的に、インターネット・バンキングでも口座管理可。多くの外資系金融機関が支店を置く。タックス・ヘイブンにより、取得金利・差益等は現地非課税。
スイス
×
匿秘義務を持つプライベート・バンキング・サービスは有名。原則、口座開設にあたっては、2005年、書面郵送のみでの口座開設申請が禁止され、目下、現地渡航でも口座開設は困難。
ポーランド
○
郵送による申込不可。現地渡航の上、英語もしくはポーランド語による申込書作成。現地通貨ズオチ(PLN)口座も開設可。
ハンガリー
○
現地渡航の上、英語、もしくはハンガリー語による申込書類作成。現地通貨フォリント(HUF)口座も開設可。
ブルガリア
○
現地渡航の上、英語、もしくはブルガリア語による申込書類作成。現地通貨レフ(BGN)口座も開設可。
ラトビア
○
レテウム銀行では、郵送による口座開設申込を受付ている。口座開設費として、100EURが必要だが、これ以外の口座維持費等は不要。
トルコ
○
ロシア
○
現地渡航の上、英語による申込書類作成。現地通貨ルーブル(RUB)口座も開設可(要、紹介者)。高金利通貨。
例)CITI BANK ロシア、HSBC ロシア — 500万円相当でプレミア口座開設可。
エジプト
×
厳しい外貨規制あり。
南アフリカ共和国
○
原則、直接現地にて口座開設手続要。パスポート、住所証明書(英文)が必要。即日にて、ATMカードが発行される。また、一部のプライベート・バンキング・サービスにおいては、郵送申込での口座開設も可。